ICHI-MIRI to ICHIMILE GRATORY

2014.07.11
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─ブランド名をICHIMILE GRATORYに改名しコンセプトを進化させた経緯は?

ICHI-MIRIをスタートさせたのは約9年前ですが、時代はさまざまな進化や変化を遂げてライフスタイルも大きく変わって来ていると思います。
この大きな変化を楽しめる時代に、自分のブランドのコンセプトはあまり変化出来ないことに物足りなさを感じている部分があったのが1つのきっかけです。
ICHI-MIRIからのベースとなるシルエットや生地へのこだわりはそのままにさらなるクオリティーアップを掲げ、今回一番リニューアルしたかったのはライフスタイルとしてのコンセプトを掲げることです…

NEW CONCEPT

「新しいライフスタイルを想像し創造をする。」
デジタルの普及や、移動手段の多様化など、日々変化する生活環境を楽しむ為の、過去に縛られない未来に向けた制作をする。

「ファッションとしての機能性。」
日常生活の中で機能を発揮する服。スポーツ的な発想の機能にとらわれず、ファッションとして機能をする服を制作します。

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─服作りの仕方、デザインの仕方は変わるのか?

服の作り方自体は、大きくは変わりません。
デザイナーの私がデザインをしパターンを引き、適切な生地と付属を選び、適切な工場に出すという基本的な流れです。
うちの場合はやはりデザイナー自身がパターンを引くというのがシルエットの作り込みが容易で、ブランドの強みでありますので、その部分はしっかりと自分たちの色をさらに出して行きます。
どちらかと言えば、デザインへの取り組み方が変わって行きます。
とは言えパッと見のデザインはいつもと一緒のものが多いと思いますし、ICHI-MIRIのファンの方に継続して着て頂きたいのでそこを変えるつもりはありません。
コンセプトにもあるように、未来を想像しどういう生活の中でこの服は溶け込んでいくのであろうか?という考えがベースになり、その部分のディテールや機能性に今は注目しています。
ここ10年での大きな変化の1番はデジタル化だと思いますので、デジタルモバイル端末などを身に着けることが日常生活になっている中で、機能を発揮する服が多種準備されています。
現在ライフスタイル型のセレクトショップというが流行っていると思いますが、うちの場合はアウトドアなどそういう趣味のライフスタイルよりも、上記のようにもっと日常生活の中でのライフスタイルに注目しています。
それともう1つデザインの上で大切にしたいのは、メンズの洋服は過去のVINTAGEと言われるものをベースに制作されることなど多かったと思いますが、それらはもう十分に現在の洋服に反映されたと思うので、それよりもこれからの未来を感じる服を作りたいと思っています。

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─ブランド名に込めた思いを教えて下さい。

ICHIMILEとGRATORYと2つの単語に別々の意味があります。
まずICHIMILEについては、ICHI-MIRIから継続のブランド、アップデートしたブランドという印象を持って頂きたかったので近い語呂にしたいという考えはありました。
そんな中でマイルという言葉にたどり着いたのは、「マイルは国によって規定の距離が様々で、1マイルと言っても同じ距離を示さない。」という面白い事実を知ったので採用しました。
様々な側面があるものが個人的に好きだからです。
GRATORYについては、MIGRATORYという単語から抜粋、MIGRATORYの意味は「移住、移動、変化する」などこれからの新しく変化する時代を表す言葉だと思い採用しました。
今までを踏襲しながらも、ブランド名、コンセプトなどを進化させ、今と未来を感じる洋服に仕上がっていると思います。
ICHIMILE GRATORYの世界をぜひ楽しんで頂ければ幸いです。

2014-15AW COLLECTION

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